ブログ
-
祖父との思い出の喧嘩
2025年07月01日最近、長男とうまく折り合いがつかず、喧嘩になることがあります。
ふと振り返ってみると、自分も祖父の家にいた頃は、よく祖父と衝突したものでした。
特に激しく怒られたのは、2回あったと思います。
1回目は、小学生のころ。
祖父が、何が気に入らなかったのか飼い犬を蹴っていたので、
カッとなって祖父に向かってボールを蹴ったところ、それが命中してしまいました。
すると祖父は激怒し、数分間追いかけまわされました。
今思えば、70歳近かったはずなのに10歳くらいの子どもを本気で追いかける体力があったのだから、
祖父もまだまだ元気だったんだなと、つくづく思います。
もう一度は、テレビの主導権争いが原因でした。
我が家では基本的に、ドキュメンタリーか動物番組しか見られませんでした。
あるとき、動物番組を見ていたら、
祖父が「やっちもねぇな」とつぶやいたので、
カチンときて「見んでもええが」と言い返したところ、
祖父がものすごく怒って喧嘩になりました。
その晩、母はずっと泣いていました。
祖父や母には、子どものころ相当迷惑をかけ、
手に負えない存在だったと思います。
そんな祖父も、私が鍼灸の学校に入った年に亡くなりました。
だからこそ、今、自分が親になって子どもの気持ちも分かるのですが――言われるとついカッとなってしまい、
つい言い返してしまう自分が情けなく思えます。
大人げないと分かっていても、自分を抑えられないことがあります。
そうして人は、少しずつ人間的に成長していくものだと分かってはいるのですが──。