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オリエンタルな日常
2012年01月19日最近オリエンタルに研修生の方が来られるようになった
自分のいままでの少しばかりの経験をかみ砕いて、お伝えようとしてくると
いろんな側面が見えてくる。
自分で感じることを分かってもらう事ほど難しいものはないと思っています。
それはどの業種や職種でも言えることなのかもしれません。美容師であろうと調理師であろうと長くするだけの経験というものが
手や体にしみ込んでいて
それが、その人独自の感覚を生んでいるので
職人と呼ばれる職業ほどその感覚のしめる割合が多いのではないかと思っています。この東洋医学をはじめとする伝統的な医学も
感覚の集大成と呼ばれるものであると思っています。
それは絶えず揺れ動いており、進化していっている部分もあると僕は考えています。特に人の体にはたくさんのツボがある
と言われていますがツボだって学校で教えてもらうツボの数は365とかそれより多いとか言われていますが、
人によってツボの数だって違うものだと思います。
学ぶ身からすると分かりにくいが・・・僕も10年ぐらい前は
ツボの数は10もあれば事足りていました。
ようは
自分の体で実践的に試して効果のあったツボが、頭ではなく体で分かるツボです
足三里と言うツボが足の辛さの解消に繋がると思っていたのも
自分の足が凝った時に足三里を使ってみると少し楽になった
と言う経験からなのです。
ですから
自分で効果があったというツボや疾患に関しては皆得意になるのだと思います。
だからこそ
自分に似たような体の使い方ゆがみ、考え方そういった人がよって来る。
診たくなるものだと今でも思ってみているのです。
それが、経験を重ねてくると10しか分からなかったツボが、11になり12になる
段階的に分かってくることがある。
一気に新年が明けたから1個分かるというのではなくて
それは、ある時そうなのか!!
と言う感じで分かるものではないかと思っています。
10年ぐらい前は10ぐらいですが、今はどのくらいでしょうか?
20~30ぐらいかもしれません。はたまた5つぐらいに減っているのかもしれません。
それは自分でもわかりません。ツボの数だって
お隣のマッサージ屋さんだったら
200ぐらいのツボを理解しているかもしれないし、
はたまた
人間の細胞の数だけ、ツボがあると言っている変人の治療家だっているかもしれません。
それは人それぞれの感覚の違いなのです。
東洋医学の教科書みたいなものも広げてみると
たぶん12の経絡と365のツボの描かれた挿絵を見ると思います。
多分それも人為的な感覚の集大成なのです。昔より何が現代人にとって変わるようになったのかというと
それは、ツボの話とは飛びますが情報の取り方だと思います。
古来の人間は、口伝えによる情報伝達を行っていましたし、中には
文章による伝える方法もありましたが
それはごく限られた人でした。それが今ではほとんどが、受身としての情報の取り方が多くなっている。
自分でコントロールするようになってきているのです。
ようは頭でコントロールしようと常にしている場合が多いと感じます。頭でコントロールしようとすると、いつも
何かに追われていないと満足しなかったり、
追っていないと満足しない現象も少なからずあるのではないかと思います。
そのための神経的な疲れを感じています。
大多数の人が凝っている集大成的なツボは
脳戸というツボではないかと思っているのです。
これは個人の独断と偏見によって書かれたもので
すべての人の当てはまるというわけではありませんのであしからず。